| モロッコはアフリカ大陸の北西の端にあり(地図で見るとアフリカ大陸の左上の角)、北は地中海、西は大西洋に面し、東と南はサハラ砂漠に連なっている。そのため、モロッコの気候は北アフリカでも最も変化に富んだものになっている。 |
| 内陸には北から順にリーフ山地、中アトラス山脈、上アトラス山脈、アンティ・アトラス山脈という3000〜4000m級の山脈(※)がそびえている。 |
| ※日本で一番高い富士山は3776メートル。東京タワー・333メートルを約11本積み重ねた高さ。 |
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大西洋側はリーフ山地、上アトラス山脈、中アトラス山脈のおかげで温暖で雨が多く、サハラ砂漠からの影響が少ない。このため農業は北部の肥沃な平野に集中している。
またこれらの山々は冬になると雪で覆われる寒い季節が続く。 |
| 反対に南部の砂漠地方では、雨の降らない砂漠の乾燥した気候が続き、冬は寒く夏は干上がる程暑い。 |
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| 雨は春と秋にまとめて降り、夏は乾燥して暑い。こうした亜熱帯性の気候は緯度や海抜の差(海、砂漠、高山)、あるいは風や海流の影響を受けて、様々に変化する。 |
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| モロッコの四大山脈 |
| ▼モロッコの気候を分ける山脈 |
| 大西洋側の平野や広大な大地の向こうにいくつもの山脈が連なっている。険しいリーフ山地が弓の弦のように地中海に沿って並び、中アトラス、上アトラスは東部の乾燥した高地を囲んでいる。 |
| 両山脈の巨大な渓谷と西側にある点々ある盆地は、国土の中央で大西洋側とサハラ地方を隔てる幅広い境界線となっている。 |
| 沖積平野やむき出しの岩山、礫台地の南側にはアンティ・アトラスが上アトラスと平行してはしっている。 |
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| 北アフリカで最も高い山脈 |
| ▼上アトラス山脈 |
| 上アトラス山脈(※)は、北アフリカで最も高い山脈で、旧北亜区と熱帯を隔てる壁となっている。こうした乾燥した山岳地帯では、広大な台地、深い谷間、目もくらむような崖、そしてぎざぎざにとがった尾根や侵食されて丸くなった山並みなど、実に変化に富んだ景色を見せてくれる。 |
| 上アトラス山中の深い渓谷は広々とした平野につながっているが、野菜や穀物の集約栽培、果樹栽培なども行なわれている。 |
| ※上アトラス山脈は卓上の山地や、切り立った山、あるいは鐘楼形の山が連なる山脈で、その西部にはモロッコ最高峰のトゥブカル山(4167m)がある。シルワ山(3304m)の火山帯は南へ下るとアンティ・アトラスにつながり、大西洋側へはスース川流域まで延びている。 |
| 北の斜面には森林が広がり、中くらいの高地ではセイヨウヒイラギガシ、クロベ、アトラスシーダー、ビャクシン、アレッポマツが茂り、その上にネズ(※)の植生があり、そして高山植物が続く。 |
| ※この種は太い枝が幹から周囲10mにも広がり、周りの草木を枯らしてしまう。 |
| 南側の斜面はサハラからの影響を受けて、ビャクシンやネズが標高2000mから3000mのあたりに群生し、典型的なステップの植生を見せている。変化に富む植物相を反映して、豊かな動物相を見ることができる。 |
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| 上アトラスに続く山脈 |
| ▼中アトラス山脈 |
中アトラス山脈は北東のアズルーとティマドヒトの間にあり、深い渓谷を作る褶曲山脈が何層にも並行してはしり、険しい山岳地帯となっている。
最高峰はブイブラン山(3190m)。
中アトラス山脈の台地は、最近火山の噴火で一部が溶岩に覆われてしまったが、ふもとから頂上まで、コルクガシ、セイヨウヒイラギガシ、カナリーナラ、アトラスシーダーなと美しい樹層が重なっている。 |
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| モロッコの四大山脈では一番低い山脈 |
| ▼リーフ山地 |
砂岩でできた岩山が高峰を競っているリーフ山脈の大西洋側の斜面は雨も多く、カシやアトラスシーダー、モミなどに覆われているが、地中海側は乾燥して荒々しく、ビャクシンやクロベの灌木地帯(※)がまばらに続く。
一番高いティディルヒーン山は2548m、山脈は東西へ行くに従って低くなり、西はジブラルタル海峡まで延びている。 |
| ※人間のせいで非常に劣化し、しなびてまばらになってしまった森林の形態。 |